小説-1

「失礼します。」
職員室のドアを開けた。職員室はシーンとしている。
「2-2 鈴乃愛美です。反省文を書いてきました。」
一昨日、私はものすごい勢いで窓のガラスを割ってしまい、反省文を書かされていた。そして今、叱られるのだ。
「だいたいな、お前は女子なんだから…」
先生からの説教はこれで何回目だろう。
そんなことを考えていた。
 説教が終わり、下校。
ぼーっとしながら歩いていると、誰かが声をかけてきた。
「お前、帰宅部?」
声をかけてきたのは同じクラスの男子だった。そいつのいうとおり、私はどの部活にも入っていなかった。
「そうだけど。何かようでも?」
私はそっけない顔で言い返した。
「いや、俺が入ってる部活に入ってくれないかなぁ〜って。どう?」
続く。